六健堂の想い②不調の捉え方、ツボと反射区


【身体の不調の捉え方】

とかく身体の痛みや不調はその部位だけの症状だと思われがちですが、実際は、弱った内臓からの反射的なシグナルであることも多くあります。例えば、左肩のコリや痛みは膵臓、右肩の場合は肝臓の機能低下で現れます。


基本的に、肩のコリに対して肩を揉むと気持ちよく、その場はいくぶんラクになりますが、さらに症状を改善させ、よい状態を長時間維持するためには、ツボを使った施術で根本的な原因にアプローチすることが効果的です。


もちろん、内臓に関連したものとは別に、日頃しない体勢や無理な運動からくる身体の痛みも存在します。その場合も、患部が存在する経絡上(ツボの流れ道)のツボを刺激することでその痛みは和らいでいきます。

【ツボ(経穴)・反射区について】

鍼灸師のなかにも「東洋医学は即効性に乏しい」と思い込んでおられる先生方が多いのも事実ですが、実はそうではありません。


ある痛みやコリに対して、その症状が存在する経絡上(ツボの流れ道)からツボを選び、指圧や鍼などで刺激することで、多くの場合、瞬時に痛みやコリを緩和することができます。また、同時に複数の症状を改善してしまうこともあります。

もちろん、ツボの効き方には個人差がありますが、感受性の弱い方でも、根気よく刺激することで徐々に症状が改善していきます。


内臓に不安がある方には、お腹や背中などにあるその臓器の関連痛を探し出し、ツボ刺激でその痛みを和らげながら内臓を強化していきます。


また、よく耳にする「足つぼマッサージ」というものは、厳密には「リフレクソロジー(反射区療法)」といい、各器官や内臓の状態が反射投影された足裏の部位を刺激することで患部にアプローチするというもので、「耳ツボ」や「ハンドリフレクソロジー」もその一種といえます。

私が想像するに、全身にはまだ発見されていない反射区が多数存在すると思われます。これからの目標として、新たな反射区を発見しつつ、施術のひとつに加えていけたらと考えています。

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